能登半島地震第21回県市合同会議の概要(04/24)=時事通信社・防災リスクマネジメントWebより
下記は時事通信社・防災リスクマネジメントWebより転載したものです。
2007/04/24
【詳報】能登半島地震第21回県市町合同会議
2007年4月24日火曜日 午後5時すぎから 輪島市役所第2会議室
石川県現地災害対策本部長
今日で現地対策本部を解散する。3月28日に発足以来、合同会議で出た課題に県庁で迅速に対応していただき、ありがとうございます。インフラの復旧もほぼ終わり、仮設住宅もできるなどメドが付いてきた。これから被災者の復興に向けて、復興本部でお願いしたい。本日は最後の合同会議を開催し、今後の能登の復興に向けて、さらなる連携に向けて確認をしたい。
輪島市長
たくさんの方に支援をいただき、感謝している。何はともあれ、行方不明者の捜索など人命尊重で動いたが、インフラの整備、水の供給など順調に進めたし、道路関係も速やかに調査、査定への準備を対応いただき、仮設住宅も28日に入居できるところまできた。ひとつずつ感謝で一杯だ。生活再建支援でも、どんな支援が受けられるのか、住民からの素朴な質問や、さまざまな再建に向けた課題もいただいている。精いっぱい地元として対応していきたい。県の現地本部、政府のご協力に重ねてお礼を申しあげたい。
県知事(テレビ会議での発言)
現地の災対は撤収するが、これから、被災された中小企業の復興や、住民の生活支援を含めた復興対応など、本当の意味で被災地全体への復興に向けていかねばならない。まだまだ道半ばと受け止めているので、これからもがんばりましょう。
1カ月間、応急復旧で各部局に尽力をいただいたが、仮設の入居見通しも明らかになってきたし、道路も突貫工事で27日には能登有料道路が2車線全線開通の見通しができた。災対本部はその役目を果たしたという思いをしている。まだ、災対本部は存続をさせるが活動は休止をして、明日からは公共施設への本格的な復旧や被災した中小企業や住民の皆さんの本格的な復興に軸足を置いていかねばならない。明日、復旧・復興本部を新たに立ち上げるが、まだ道半ばであり、もう一度気持ちを引き締めて、被災地のニーズに応えるよう、最善を尽くしたい。
ご苦労さまでした。また、明日からもよろしくお願いしたい。
石川県現地対策本部長
ではここから、現地合同会議に移行したい。一カ月間、大変ご苦労さまでした。地震当日から国から内閣府をはじめ関係省庁の方が応援に来られた。災害現場の調査から査定設計書まで北陸地方整備局や北陸農政局の皆さんには大変お世話になった。知事からも話があったように、今後は本格的な復興に向けて腰を据えて取り組んでいく。現地合同会議解散にあたり、内閣府や北陸地方整備局、北陸農政局からお越しのみなさんにあいさつをお願いしたい。
内閣府審議官
この合同会議方式、国から見ても非常にうまくいったと思う。毎日の会議は衛星中継で総理官邸でも、各省庁でも見ることができ、現地の情報共有ができる。何が問題なのかよく把握できた。ほぼ狙い通りの効果が上がったと思う。
20日の激甚災害指定の閣議の後の総理発言は強い決意を示されるとともに、関係閣僚に被災自治体からの要望を踏まえて、政府一丸となって取り組みをという指示が出ている。関係省庁の局長会議が設置され、第1回の会合が20日午後に開かれている。省庁の取り組み状況の共有がされたが、それぞれの省庁が連携しながら、皆さんのご要望に応えていきたい。どこの担当か分からないとか、担当がまたがっているということであれば、内閣府の復興チームにご連絡いただければ、私どもなり、適切なところをご紹介する。
国でも本格復旧に向けてやっていきたいが、地域社会やコミュニティーの復興は、高齢者が多いなかでどう取り組むか、これを国が真っ先に考えるのは難しい。まずは市町、石川県で考えていただき、ビジョンをまとめていただければ。地域の実情にあったプランを作れるのはあくまで自治体なので、霞が関の各省庁は、地元のビジョンを支援する立場になる。ぜひ、国の省庁を引っ張っていくようなつもりでお願いしたい。これだけ高齢化した地域の復興は例がない。国民や全国の自治体が注目している。
中越地震を経験した新潟県や長岡市などからも復興のためのノウハウ提供をという申し出が出ている。長岡市は人材の派遣を検討しようという具体的な話も出ている。厳しい道であろうが、地域の復興を目指したプランをお願いしたい。総理の指示の元、全面的な支援を行うということを最後に改めて申しあげたい。
北陸地方整備局次長
多くの方の協力に、衷心よりお礼したい。発災直後に局として非常態勢を発令し、施設点検、応急復旧、自治体支援をしてきた。管理している直轄施設の被害は全般として軽微だったが、県や市町の被害に対し、石川県の要請で災害対策現地支援センターを置き、機材や通信施設、緊急調査、技術支援などの活動をしてきた。合同会議でその都度報告をさせていただき、ネットでも公開してきたが、トータルで整備局として1241人の職員を派遣し、大臣や政務官、研究所の専門家が現地に入って活動した。
本日の会議を踏まえ、整備局としては現地支援センターを今日付で解散をする。ただ、まだ支援をする内容があり、全員引き上げるわけではなく、体制は取っていきたい。本局に能登半島地震復旧支援センターを設置し、市町や県の復旧・復興に積極的に支援する。防災課長をセンター長にするので、気軽に声をかけて欲しい。 まだ多くの方が避難生活をしている。本格的な復興に道半ばであり、石川県や輪島市、穴水町をはじめとする被災市町の努力に敬意を表したい。今後のできるかぎりの支援をさせていただくことをお約束する。
北陸農政局次長
農道やため池、棚田崩壊などの農地、農業施設の被害などの復旧に、県や市町など関係の皆さん方のご協力に感謝したい。現地に担当官を派遣してきたが、局の担当だけでなく、つくばの研究所の専門家にも協力を求めて現地調査をし、副大臣が現地に調査に入り、現地からの要望をつぶさに聞いており、全力を挙げてやれという指示をいただいている。
田植えにできるだけ間に合わす必要があるので、農業施設の早期復旧に向けての査定前着工をという文書を出している。局として、農地・水路復旧支援室を石川県の奥能登事務所に設置した。支援室には技術者を派遣し、支援していきたい。県からも話があったが、6月1日まで班を編制して災害査定をしていく。査定前着工を33個所でやっており、できるだけ田植えに間に合うところは間に合わせたい。関係機関と連携を取って農政局としても最大限努力していきたい。
石川県現地災害対策本部長
能登有料道路は、全線2車線で27日に開通、国道249号線も、片側通行をすべて夏休み前までに2車線の通行が確保できるように進めている。河川関係は梅雨時までに終える見込みで、砂防も鋭意工事を進めている。港湾も七尾港が4月27日に供用を開始する。農林関係では、中野屋でも5月上旬には復旧工事の着手予定で、漁港も4月末には完了予定。仮設住宅も月内に入居が始まる。
県の支援体制は、県庁本部は総合窓口は明日以降、復旧推進本部は企画課で、生活再建支援は危機対策課、仮設住宅は建築住宅課になる。現地は4事務所で対応したい。今後とも、何事でも相談いただければ。
穴水町長
今日まで何とか取り組んできた。当初、報道関係者やボランティアの方のお話を伺い、情報不足に不安を感じていた。県と輪島市の合同会議を知り、何とか参加をさせていただきたいとお願いして参加し、情報不足が解消され一安心をした。国や県の職員から直接指導を受けられ、大変スムーズにできた。住民に特別な不安を与えることなく、納得してもらえることができたのではと、感謝している。仮設住宅の入居も可能になり、一段落だと思う。穴水町でも、災対本部から、復興対策室に切り替える準備をしてきたが、私を先頭に、長い闘いに対応していきたいが、役所だけでできる仕事ではなく、議会や町民、関係の皆さんの協力を得て、協働で進めていきたい。引き続き、皆さまの温かいご支援と協力をお願いしたい。本当にありがとうございました。
輪島市長
知事とのテレビ会合でも申しあげたので、重ならない話をさせていただきたい。住民と直接接する立場で1カ月過ぎ、総理に来ていただき、速やかに地域コミュニティーを生かしたまちの再生、中小企業ファンドも答えを出していただき、住民も勇気づけられたと思う。今一番悩んでいるのは、市役所への電話で文化財はどうするのかということ。指定されているものは、国の補助制度や市の制度と個人の負担も含めて修復になる。1軒だけで3億5千万円の補修費となると、4分の1の所有者負担ができるかどうかということになり、負担できないので壊してくれた方が肩の荷が下りるという考え方もある。
指定されていないものも、学者さんは「何としても自治体がてこ入れをして残すべきだ、損失だ」という。実際に、京都のような文化財が多いところではどんな対応をするのか、現在の制度で対応できないことがたくさんあるとも感じた。神社仏閣が単なる宗教施設かというと、あれがあるから観光客が来ることを考えると、観光の重要な施設という視点も出てくる。門徒さんで直すのかというと、家が全壊でそれどころではない。あの施設があってたくさんの人が来られるということがどうなのかということもつくづく感じた。そんなことも国や県にも相談したい。
雨が降るとがけ地がどう動くのかも心配してきた。
生活再建支援法でたくさんの方が申し込まれるかと思ったら、まだ350件しか申請がない。切迫してすぐ相談したいという人と、ゆっくりとした人がいる。どんな支援が得られるのか、制度自体の中身がよく理解されていない。この方々の悩みを聞き、口座番号も教えていただき、早く義援金も配りたい。
今日で、国や県のみなさんが大きく果たしていただいた役割が一段落した。復興へのチャンネルを開いていただいたことも感謝している。地元でしっかりがんばりたい。ボランティアの皆さんにはこれから仮設住宅の引っ越しにはたくさんの支援をいただくことになる。本当にみなさん、ありがとうございます。
石川県現地災害対策本部長
まだ難しい問題は出てくるのだろう。県も復興本部でお手伝いをしていくが、その過程で政府にお願いをすることが山ほど出てくるだろう。これでこの会議も解散だが、皆さん、ご苦労さまでした。(了)
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