北陸電力は27日、25日に発生した能登半島地震において、志賀原子力発電所の地震観測データのうち、1号機建屋の地震観測用強震計による本震及び一部の余震の時刻歴波形記録(30分程度)が消失していることが判明したと発表した。短時間に多くの余震が連続して発生したこと、収録装置内のICメモリーカードの容量が少なかった(48MB)ことから、保存した本震記録等をサーバーに転送する前に、新たな余震記録により上書きされたため。
同社によると、1号機には国・自治体への速報用としての計測震度計と原子炉建屋の地震観測用強震計22カ所、バックアップ用地震計計2カ所が設置されているが、本震の最大加速度記録やバックアップ用地震計による時刻歴波形記録、大部分の余震の時刻歴波形記録は保存されていること、および2号機の観測記録や敷地地盤での観測記録とあわせることで十分な解析が可能としているが、再発防止策の検討に入っている。
同社は、能登半島地震において志賀原発では以下の被害が確認されているが、外部への放射能の影響はなく、安全上問題となる被害は確認されていないとしている。
- 1号機原子炉建屋内での使用済燃料貯蔵プール周辺に水飛散 25日14時頃確認、速やかに拭き取り
- 1・2号機の変圧器放圧装置動作等 放圧装置を新品と取り替え
- 1・2号機水銀灯の落下 2号機で落下した水銀灯については、使用済燃料貯蔵プール及び原子炉ウェル内に破片が落下した可能性を否定できないため、今後、同プール内等を点検し、必要に応じ回収予定
- 2号機低圧タービン組み立て中のタービンロータの位置ずれ 再度組み立て調整
- 送電線の一時的な停電に伴う原子炉施設保安規定上の措置 送電線が地震発生直後6分間停電
- 1・2号機建屋内コンクリート等の剥がれ 建屋の強度上問題となるとは考えられないが、当該部について補修
志賀原発は平成11年6月18日、1号機定期点検中に際し、原子炉停止機能強化工事の機能確認試験の準備として制御棒関連の弁を操作中、想定外に制御棒3本が引き抜け原子炉が臨界状態となる事故が発生していたもののこれを発表せず、今年3月15日になって事実を公表、経済産業省の指示に従い安全対策の総点検等のため3月16日より原子炉を停止していた(なお2号機は定期点検中)。
◆平成19年能登半島地震に係る志賀原子力発電所の地震動の評価について
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/07032702.pdf
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