新潟ボランティア報告
「週刊防災ぎゃざめーる」のメールマガジンから転載します。
■新潟ボランティア報告(中之島町での活動状況等)
神奈川からの第1陣バス(7月23日発)新潟水害支援ボランティアに
参加した、横須賀の平野さんから下記報告がありました。
▼参加者は60名。2日前の募集であったが多くの人が参加した。
キャンセル待ちは30人以上に達し関心の高さが伺えた。
バスの定員は53人。残りの8名は、YMCAのバン(ハイエース)で
参加。
大型バスとバンの2台で中之島町へ向かうこととなる。
▼補助席での出発。バス内では前日に活動した人が編集した中之
島町の状況をビデオで確認。司会の田口氏がビデオを見ながらの
解説。夜11時に横浜を出て、途中一度休憩をはさみ関越自動車
道山谷パーキングに朝3時に到着。4時間程の休憩。
ここで夜を明かす。
バスの中では寝られない人のために屋外にブルーシートが用意さ
れ、そこで仮眠。
テントの中で寝たことはあっても屋外で寝るのは初めての経験。蚊
に刺されながらも3時間ほど睡眠。
▼6時に起床。神戸屋から差し入れのあったパンを朝食にし、7時
出発のため準備を行う。眠れない人もいたようだ。寝不足で活動に
不安を感じながらも出発。
8時すぎに現地に到着。ボランティアセンターは9時開所のため10
人~12人のグループ分け、各班ごとに班長選び、名札作成(黄色
いガムテープに名前を記入)の準備を行い、開所時間まで待つ。
▼センターは避難所の隣の町営体育館に設置。すでに多数のボラ
ンティアが来ていた。センターでは受付票の記入、名札の作成、マ
ッチングの順で行う。マッチングには氏名の書いたポストイットを利
用。センターの運営は様々な市町村の社協の職員、市民団体の人
が行っていた。
川崎市・横浜市社協職員もその場で見ることができた。過去、災害
時のボランティアセンターの受け入れの混乱をきいていたが、ここ
ではその混乱はなかった。
▼マッチングが終了したら依頼者のもとへ行く。行く際には必要備
品である一輪車・スコップ・バケツ・ペットボトルに入った飲み水をセ
ンターからもっていく。
依頼者宅へは徒歩15分ほどで到着。ここに住んでいる人は高齢
の夫婦2人暮らし。
親類の方も手伝いに来ていた。店舗であるこの家はすでにその面
影はなく、土で汚れてしまった広い室内だけが残っていた。柱やカ
ーテンには浸水した時の様子がはっきりと分かりその時の状況を
物語っている。
依頼者より活動についての説明を受け、役割分担を行い活動を始
める。排水溝の泥すくい、軒下の泥の除去、家具の清掃、土のうの
運び出しである。
別のグループでは熱中症で倒れてしまった人もいた。幸い大事に
は至らず午後には活動ができたが、炎天下での慣れない肉体労
働は体力に自信のある人でもきつい。
▼泥すくいはスコップでの作業。泥すくいという表現よりも粘土を
剥ぎ取るといったほうがふさわしい。堅くなった泥をスコップで剥ぎ
取り土のう袋に入れる。この作業を5回も行うと土のう袋はいっぱ
いになりそれを縛り通りまで運び出す。この作業の連続である。夏
の強い日差しで15分も行うと全身から汗が噴出し力が入らなくな
る。休み休みの作業である。
それでも徐々に泥が取り除かれていく様子を見ると、多少でも役に
立っている実感が湧く。途中から来た家族とともに協力しながら行
う。土のう袋や廃材が積まれた通りは、そこから発生する臭いとそ
れを片付ける車輌の排気ガス、巻き上げる砂埃で決してよい環境
とはいえない。それでもそこで生活する人のことを考えるとそれに
文句を言う人はいない。みんながそれぞれの役割を黙々とこなして
いる。
▼休憩時には、依頼者からきゅうりの漬物やもも太郎キャンディー
の差し入れがあった。きゅうりの漬物はみずみずしく塩分が体に効
く。もも太郎キャンディーはここの名物である。
依頼者はボランティアへの対応に戸惑いながらも精一杯の受け入
れをしてくれた。
ボランティアの一人は塩を固めたタブレットを差し入れてくれた。汗
は水分だけでなく塩分も失う。4粒をいっぺんに飲み込み体に補っ
た。
お昼の休憩は、おにぎり2つと沢庵。決して十分な食事ではないが
それでも用意してくれたことに感謝。十分な休憩を取った後、決壊
した堤防を見に行った。川は普段の様子を取り戻していた。決壊
箇所のすぐそばにはお寺があったが、すべて流されていた。墓石
は礎石から外れバラバラとなりその上に土が被っている。この一
帯は建物がなくなり遠くまで見渡せる空間となっていた。それで
も復旧すべくここでもボランティアが活動していた。
▼午後になり再び作業にはいる。小さな隙間にも泥が入り込み、伏
せて手を伸ばし泥を取り除いていく。全身泥だらけとなる。日差しは
一段と強くなり何度も頭から水をかぶり作業を続けていく。途中泥
すくいが一段落したため、軒下の消毒を行う。
消毒は泥を取り除いた部分に石灰をまんべんなく撒く。撒くときは
細かな粉が宙を漂うため吸い込まないようマスクやメガネをする。
石灰が腕につきひりひりする。
20キロ入りの石灰を5袋使った。
▼活動は16時に終了である。活動も徐々に終わりに近づいてき
た。最後は使用した器材の水洗い。被災した地域の水道は無料
である。スコップや一輪車、バケツなど水洗いし明日の活動者へ
引き継ぐこととなる。
親類の方は不在していたが、依頼者に挨拶をしてセンターへ戻っ
た。依頼者宅は今日の作業で大分進んだとはいえ、まだまだ生
活するには時間がかかりそうである。
センターへ戻ると大きなタライに消毒薬が入っており長靴をそれで
洗い、係りの人にスプレーで手を消毒してもらった。気づくと手には
擦り傷が、右足には靴擦れが起きていた。
報告書をセンターへ提出し作業が終了となる。この日は2000人
以上のボランティアが参加した。
▼バスに戻り着替えをし、途中長岡の銭湯で汗を流し帰宅の途に
ついた。帰りのバスではこれからの活動へつながる様それぞれが
自己紹介を行った。横浜へ到着したのは22時。それぞれがそれ
ぞれの思いや気持ちをもちながらの解散である。
阪神大震災から始まった被災地救援ボランティア。名古屋市の水
害、水俣市の水害、北海道十勝沖地震、宮城県沖地震など様々な
災害時の活動を通じて、そのノウハウが蓄積されているように感じ
た。
■見附市災害ボランティアセンター運営サポートに入った
岩崎さんがホームページにて、被災状況写真を公開中
http://www.hiroshi-iwasaki.com/id/
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